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2013年4月19日

審美歯科治療とは

審美歯科

審美歯科治療とは、一般的には「歯の白さ」や「歯並び」などの〝美しさ〟に焦点を当てた歯科医療のことをいいます。

そのため、「見た目の美しさだけを追求する特別な治療」をイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし、審美歯科治療で大切なことは、歯並びとお顔との調和や歯が本来持つ機能をしっかりと考えた治療を行うことにあります。

つまり審美歯科治療は、一般歯科の技術に加えて、歯科医師のデザイン力やカウンセリング力、豊富な臨床経験を必要とする高度な治療分野なのです。

当院では、見た目を追求するのはもちろんですが、噛み合わせや咀嚼(そしゃく)といった本来の機能面を重要視しています。

審美歯科治療メニュー

「セラミック」とは、歯科素材の総称です。よって、使う素材で名称が異なってきます。審美歯科治療で用いる歯は、実は「2つの層」からできており、外側の素材はどれも同じセラミックなのですが、内側に使われる素材がそれぞれ異なってくるのです。

オールセラミックオールセラミック
オールセラミック治療とは、天然歯に近い特徴を持つ歯科素材・セラミックを用いた治療のことです。
次のような方には、有効な歯科素材でしょう。

●銀の詰め物が気になっている
●矯正治療せずに歯並びを整えたい
●変色した差し歯が気になる
●歯と歯ぐきの境目の黒ずみが気になる
●変色のない人工歯にしたい

セラミックは天然歯と同等の自然な透明感や色調を持っているため、インレー(詰め物)やクラウン(被せ物)などとして用いることで自然な見た目を取り戻せます。また、天然歯と同等もしくはそれ以上の強度を持つため、しっかりと噛みしめることができ、これまでどおりに食事を楽しめます。

また金属イオンが溶け出して歯ぐきが黒ずむこともありませんし、金属アレルギーのおそれもありません。治療とは気づかないほどの自然な見た目が大きなメリットです。

メタルセラミックセラミック(メタルボンド)
歯の内側に「金属」を使い、強度と耐久性を重視したセラミックです。
内側に金属を使用しているため色調や透明感は多少劣りますが、非常に丈夫で長持ちし、奥歯やブリッジなどの強度が求められる部分にはメタルボンドが用いられます。

●歯の神経をとってしまって歯が黒ずんできた
●歯並び、歯の大きさ、形を治したい

などのニーズに応えられるのが、この歯科素材の特長です。
内側に「金属」を使用することで、強い力がかかる奥歯にも使用できます。ただ、金属を使っているので金属アレルギーをお持ちの方には不向きです。美しさの点では、ジルコニアセラミックやオールセラミックに劣りますが、強度を求めるには良い素材です。

ジルコニアジルコニア(セラミック)
ジルコニアは「人工ダイヤモンド」と呼ばれるほどの耐久性を誇ります。また、見た目(審美性)においては、トップクラスの素材です。
次のようなニーズをお持ちの方に向いています。

●美しく強度・耐久性に優れた白い歯を希望する
●歯ぎしりやかみあわせが強くて割れてしまわないか心配
●いまある最高品質のセラミックを希望する
●現在の銀歯を白くしたい
●ブリッジの必要があるが、見た目と強度に優れたものを希望
●金属アレルギーを持っている

ジルコニアは身体に優しい素材が用いられており、保険適用の銀歯のように金属イオンが体内に流出する危険性がないので安心です。従来のセラミックのデメリットを克服した素材として、審美歯科治療において最も注目を集めています。

ハイブリッドハイブリッド
セラミックとプラスチックを掛け合わせた素材で製作されています。セラミックとプラスチック、それぞれの長所を兼ね備えていることから、とくにインレー(詰め物)に最適とされています。つまり、硬すぎることがないので、周囲の歯や噛み合う歯を痛めにくいのです。

●銀歯が気になって笑えない
●奥歯の虫歯をきれいにしたい

といった要望に応えられるのが、この素材でしょう。

治療費はやや高くなりますが、他の詰めものの金属やプラスチックに比べ、接着力や耐久性に優れています。例えば、治療した虫歯が再び虫歯になってしまう、といった心配がありません。

セラミックインレーは、ご自身の歯と同じ色で作られるため、自然な美しさに仕上がるのも大きな特長でしょう。

入れ歯・詰め物・被せ物。スピーディーに対応

スピーディーな対応

歯科治療で使われる「詰め物・被せ物・入れ歯」など、技工物と呼ばれるものがあります。この技工物は、歯科技工士と呼ばれる資格を持った専門の職人たちによって作られています。

口腔内の形は一人一人違いますし、歯の形も大きさも一人一人違います。一人一人にピッタリと合って、「自分の歯と同じように噛める」技工物を作らなければなりません。とくに審美歯科治療や入れ歯を作る上では、高い技術が要求される分野です。その意味では、技工士の技術はまさに職人技と言えます。

こうした技工物を作る場合は、歯科医院から外部の技工士に依頼するのが一般的ですが、当院では院内に技工室を持っています。院内に技工室があると言っても、多くの方にはあまりピンとこないかも知れません。ところが、院内に技工室があることが、実は患者さまにとって大きなメリットになるのです。

院内に技工士が常駐することのメリット

当院では、院内に技工士が常駐していますから、外部の技工士に依頼するより短期間で患者様に提供できるのです。修理などで入れ歯をあずけなければならないブランク期間を心配することもありません。

技工士常駐のメリット患者さまの要望を技工士にダイレクトに伝える
外部の技工士に依頼する場合、技工士がみずから患者さまと対面する機会はありません。しかし、院内に技工所があるということは、患者さまの要望を技工士にダイレクトに伝えることができ、かつスピーディーな対応が可能なのです。

とくに入れ歯作りでは、ご本人の歯の色を技工士が直接確認することができ、より高度でニーズにあった技工物を提供できます。入れ歯作りでは、色再現は大きな命題であり、ダイレクトに要望を反映しやすくなったのです。

歯科医師、技工士がそれぞれ密な連携をもたなければできない〝オーダーメイド治療〟がおこなえることは、なによりも大きなメリットになるはずです。

【小児歯科】「歯医者さんを嫌いになって欲しくない」

小児歯科

歯医者嫌いにならないために
大人にとっても「長くはいたくないところ」が、歯科医院なのではないでしょうか。大人でもそのようなイメージを持つ方がいるのですから、小さなお子さんにとってはなおのことです。

痛み以前の問題として、お子さんであれば注射針そのものを怖がることもあります。ですから、小さなお子さんの場合はとくに、マイナスのイメージを与えないよう最大限の配慮が必要です。歯医者さんは、恐くて痛いところだといったイメージを持たれては、その後の治療さえできなくなってしまうからです。

子どもが不安を感じる原因とは?

小児歯科子どもが不安を感じる原因は、なにが行われようとしているのか、

・「わからないから怖い」
・「わからないから不安」

になるのです。逆に、「これなら平気」「これならできる」といった体験的イメージを持ってもらえれば、その後の治療はとてもスムーズなものになるのです。3才を過ぎれば、チェアに座って「治療を受けるための練習」を行うことができます。
そこで徐々に「恐くないんだ」「平気なんだ」という確信を持つことができます。

当院では、一人一人のお子さんの個性に合わせて、ステップを1つずつふみながら、少しずつ少しずつ治療を行なっています。お子さんを押さえつけるような治療は言語道断といって良いでしょう。

お子さんが治療に自信が持てる工夫

治療後のお子さんの写真お子さんの治療をおこなう上で、もう1つ大切なことがあります。それは自信を持ってもらうこと。そして、治療に達成感を覚えてもらうことです。

そこで、当院では治療後のお子さんの写真を撮り、壁に掲示しています。頑張った後の自分の写真を掲示することは、お子さんにとっては誇らしい感覚で受けとめてもらえるようです。

そのため治療が長続きすることも多いですし、他のお子さんの写真を見ることで「自分も頑張ろう」という動機にもつながってゆきます。

また、治療を頑張ったお子さまにおもちゃのプレゼントをさし上げております。当院では、治療を頑張るお子さんがとても多いのですが、それは当院の誇りでもあるのです。

半バリアフリーで、車椅子の方も安心

反バリアフリー

当院の大きな特長として、高齢者や身体の不自由な方でも安心して診療を受けていただけるよう、院内設備がバリアフリー設計になっていることです。

スロープ設計ですから、車椅子の患者さまが入り口からそのまま診療室までスムーズに移動できます。実際に車椅子でいらっしゃっている患者さまは少なくありません。車椅子の患者さまはもちろんのこと、ベビーカーのお母さんも安心いただけるでしょう。

細やかな配慮でお迎えします

細やかな配慮また高齢の方への配慮として、ユニットにクッションを入れています。当院まで通院できる高齢者に、多く見受けられることがあります。

それは、軽度の腰痛です。治療に入るとき、腰がいたいままでは、安心して治療を受けていただけないでしょう。ユニットにクッションを入れているのは、そのような理由からです。

ご年配の患者さまが、
できるだけむせないように

もう1つ高齢者の方に見受けられることとして、治療中にむせてしまうことです。これは、治療中のバキュームの仕方に配慮することで解決することです。当院のスタッフは、このようなこまやかな配慮をおこたりません。

スタッフが手をとって誘導
また、高齢の患者さまを院内へお迎えするとき、そしてお見送りするときは、つまずいたりしないようにスタッフが手をとって誘導を行なっています。

高齢者や身体の不自由な方々に、やさしい歯科医院でありたいと願っています。

患者さまの声をお聞きし、分かりやすい説明をいたします

解り易い説明

歯科医にとって、患者さまとのコミュニケーションは治療技術と同じくらい重要なものです。

とくに、これから施そうとする治療の内容や方法について、

「いかに伝えるか」

は、最重要事項といって良いと思います。

では、患者さまにとって分かりやすい説明とは、どんな説明でしょうか。当院では、特に次のことに留意した説明を行なっています。

安心の「目で見てわかる説明」

目で分かる説明治療技術などの専門的な知識をお持ちの患者さまは、まずいらっしゃいません。また、治療について口頭でお話ししても、よく理解できない場合もあります。

そこで、当院では写真や説明用の資料、レントゲン写真を使用して、必ず「目で見てわかる説明」を心がけています。

ふだんは決して見ることがない、ご自身のお口の中。現在の症状と状態を知ってもらうためには、このような「目で見てわかる説明」がとても有効なのです。

専門用語は使いません

専門用語いまさら言うまでもないことですが、歯科治療は医学です。

医学である以上は、専門的な知識や専門用語であふれている世界です。ところが、治療現場の主役である患者さまは、当然ですが歯科医学の専門家ではありません。

そこで当院では、専門用語をなるべく使わず、平易な言葉を使った説明を行なっています。とは言え、治療の内容や方法については、やはり医学的な専門知識の説明が必要になりますし、医療への理解を深めていただく必要もあります。

そこで、次のような配慮で説明をおこなうことで、それをカバーしています。

ポイントを絞った説明を心がけます

ポイントを絞った説明説明が不得手な医師にありがちなのですが、

・「状況分析」
・「問題点」
・「治療計画」

といったポイントが、まぜこぜになってしまい結果的に、患者さまには分かりにくい説明となってしまうことです。

1例をご紹介しましょう
患者さまの症状に3つの問題があったとします。当院での説明は次のようになるでしょう。

「あなたの問題点は、3つあります」。

「1つめは〜、.....」(患者さまから質問があれば答えます)

「2つめは〜、.....」(患者さまに疑問点が残っていれば、それを解決した上で)

「そこで、1つめの解決策ですが....」

という形で説明と治療計画をお話ししてゆきますから、治療内容を充分に理解して、安心して治療を受けていただけるのです。また、こうした説明は、初めての患者さまばかりではありません。

すでに通院いただいている患者さまの場合でも、前回の治療の内容を必ずお話して、患者さまご自身に再度確認いただき、その後の症状の変化や痛みの有無など、現在の状態を把握した上で治療に入っていきます。

できるだけ痛みの少ない治療。歯を削らない治療

歯を削らない治療

進歩する医療技術
現在の歯科治療技術は、とても進歩しているのをご存知でしょうか。治療技術の進歩を象徴するものの1つに〝痛くない歯科治療〟があります。

歯医者というと「痛い」「恐い」というイメージを持たれがちですが、それもいまは昔のお話です。とは言え、注射をしたり、ケースによってはメスを使ったりしますし、人間である以上、まるで何も感じないとは言い切れないのも事実です。

「痛くない」治療を実現する治療技術に麻酔があります。ところが困ったことに、この麻酔をおこなう際に〝痛み〟が生じるのです。つまり、はぐきに注射針を刺して、麻酔液を注入する際に生まれる痛みのことです。

肌に感じる感覚と比較して、お口の中はとてもナイーブです。ところが、歯ぐきは、チクッと刺す痛みは感じにくい場所なのです。麻酔時に感じる痛みとは、実は麻酔液を注入する際に生まれる痛みだったのです。

そこで、考えられたのが「2段階麻酔」です。

2段階麻酔とは?

2段階麻酔「2段階麻酔」とは、その名の通り2回に別けて麻酔をおこなうことです。

まず、最初の麻酔ではできる限り細い針を使用します。チクッとした針の感触はあるものの、その後の麻酔液の注入の際の痛みを回避するのに有効です。

その後、1〜2分程度待って最初の麻酔が効いた後、本来の麻酔の注入をおこなうのです。このように2段階で麻酔を行うと痛みも少なく、高い麻酔効果が得られるのです。

お子さまにとって歯科医院は恐くて痛いところ?
3歳から5歳くらいの小さなお子さまは、麻酔さえも恐がって嫌がるケースがあります。そのようなケースでは、麻酔の必要がない、痛みを感じにくい部分を優先的に治療してゆきます。

歯医者さんは、恐くて痛いところだといったイメージを持たれては、その後の治療さえできなくなってしまうでしょう。ですから、とくにお子さんの場合こそ、〝痛くない〟歯科治療が望まれるのではないでしょうか。

当院では、「痛くない」「恐くない」、このイメージをしっかり持ってもらえる治療を心がけています。

削らない・抜かない治療

削らない・抜かない治療歯周病の進行が非常に重度の場合、どんな名医でも抜歯という治療しかできないケースがあります。また、歯周病で歯ぐきがグラグラになっている場合などでは、「歯を抜いて、インプラントにしましょう、入れ歯にしましょう」という結論に至る歯科医もいることでしょう。

しかし、1度失ったらもう2度とは元に戻らないのが〝歯〟です。かけがいのない自分自身の〝歯〟を失うことへ、強い抵抗感をお持ちの方も多いはずです。当院は、そのような想いを常に汲み取った治療を心がけています。

いかなる方法をとっても見込みがない状態の〝歯〟以外は、ご自身の歯を残すことを前提に治療を行う。これが当院のポリシーです。

当院がおこなう治療の提案に際しても、患者さまのニーズを最大限に考慮した治療計画を提案しています。歯科医として、患者さまに提供したいのは次の3つです。

●「痛くない」
●「すばやい治療」
●「キレイな歯」

この3つは、患者さまご自身も強く望んでいる大切なポイントではないでしょうか。


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